先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「それ、本当は俺のセリフなんだよね。付き合いは俺たちの方が長いんだし」
「あ?」
すらっと、高橋と肩を組んで勝ち誇ったような顔を向けてくるその人に思わず言葉を飛ばす。
と、やめろ、と肩に回った腕を外して高橋があたしの方に歩いてくる。
「――心、前に僕の友達の話した事あるよね?」
友達の話……? そんな話をしたかと頭の中で探すと、すぐに思い出す事が出来た。
高橋との会話の中で高橋の事を知る事ってあんまり無かったから。
あたしがウザがって話そうとしなかったって事もあるんだけれど。
あれは確かあたしと高橋が親友の話をした時。
[高橋の親友っているの?]
そう聞いた時に、高橋が少し考えて親友について教えてくれたんだっけ。
「あの、絶対あたしに会わせたくないって言ってた友達?」
「そうそう」
笑って頷く高橋。
「ちょっとそれどういう事?」
「それが、この人なんだ」
「この人が……」
この人が高橋の、親友って人、か。