先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「知りたい?」
ニヤ、と口角を上げられる。
何がそんなに楽しそうにさせるのか分かんないけど。
「…別に気になっただけです」
顔だけ後退させながら答える。
別にもったいぶらずにさっさと教えてくれれば良いじゃん。
と、
「ねぇ、耳貸して?」
耳? ……何。
不審に思いながらも、素直に片方の耳を聖くんの方に寄せると、少し屈んだ聖くん。
そして……
「きっと、すぐに分かるよ」
今まで聞いていたおちゃらけてる声じゃなくて、真面目な低音の声が耳に響く。
思わずドキリとして顔を上げれば笑ってて。
やっぱりふざけてる。
……もういいや。 後で、高橋に聞こう。
「お気を付けて!」
そう言ってドアを指差すと、楽しそうにまたあたしの後ろに視線をやった。
「秋ー!俺の事心ちゃんに教えんなよー!」