先生との恋☆Second・Story☆完結☆
もう一度、ため息が出そうになる。
と、その時。
カタン、
玄関の鍵が、開く音がした。
帰ってきた!
帰宅を知らせる音が聞こえてきた途端
反射的に勢い良く上半身だけ起こす。
続いて、ドアが開き、そして閉まる音。
「ただいまー……」
「おかえり」
そして予想通りリビングへと入ってきた人物……高橋に笑顔を向ける。
普通、出迎えられたら笑顔になるはずなのに。
あたしの顔を見た瞬間。
高橋の顔には呆れの表情が見えた。
「……また来てたの」
一度立ち止まってそうあたしに言い放つと、持っていた鞄をソファーに置いた後、あたしの目の前に立って見下ろしてくる。
「ひっど!いつでも来て下さいって言ったのは高橋でしょ」
「だって一昨日自分の家に帰ったばかりでしょ?それまでずっと泊まってたし」