先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「あ、そうだ。あの人……仕事何してんの?」
もう気にしないで、と話題を変えるように高橋に尋ねる。
あの人が隠した仕事。無駄にもったいぶられるとムカつくって言うか……。
「聖は、何て?」
首を傾げる高橋に、はぁと息を吐き出す。
「……きっとすぐに分かる、って」
どういう意味? すぐに教えてくれる、って事?
いやいやでも簡単に教えてくれそうな感じじゃなかったし。
バレる、って意味なの?
「多分、すぐに分かるよ」
高橋もそう言ってクスクス笑う。
「何それ……」
高橋も教えてくれないの?
「そんなに気になる?」
「気になるって言うか……もったいぶられると気になる、みたいな?」
別にどーでも良いのかもしれないけど。
むっとすれば、今度は高橋の手があたしのほっぺたへと伸ばされる。
少しひんやりとした、その手。