先生との恋☆Second・Story☆完結☆
狭いから出ていって欲しいのか。
とにかく私を寝させずベットから追い出そうとするそんな感じが伝わってくるけど、気持ち良いから出ていかない。
「大丈夫。昨日フルでバイトに入って疲れてるから眠たいし」
起きてても特にする事無いし。
「…バイト、休めた?」
「うん。前から言ってたしね。これから夏休みで忙しくなる時期に抜けなきゃいけないってのは辛いけど!」
最後らへんを強調して高橋を見れば、ふわっと困った顔になる。
「だって検査しなくてももう大丈夫だと思うよ?」
毎月毎月行って検診受けてるのに、今度は検査ってさ。
「……心配だから、ね」
「心配?ちゃんと手術やってくれたよね?欠陥が見つかってもう一回手術とか絶対嫌だからね」
もうあんな思いは一回で十分。
「それは大丈夫」
「…本当に?」
「うん。でも、経過を調べるのは大切だから、ね」
ぽんぽん、と撫でられる頭。優しく微笑む高橋に、そのまま撫でられている手に力を入れられ、グッと体を寄せる。
そのまま胸の辺りに顔を埋めれば、ふんわりと高橋の匂い。
久しぶりだ。
「……心?」
動かず話さないあたしに、どうしたの?と
一度撫でていた手を止めて聞いてくる。
「ん……何もないけど」
高橋にしがみついた状態。
そのままで答えれば高橋の体が揺れた。
笑ってるんだ。