先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「……暑いよ」
ボソリと一言漏らして、その後ピ、と機械音が室内に響いた。
クーラー入れたみたい。
「珍しいね」
「………」
「最近ずっと入れ違いだったし、たまには良いかもね」
「……うん」
「明日からまたしばらく病院だし」
「……うん」
グッともっと体を寄せれば、次の瞬間高橋の体が動く。
体をこっちに完全に向けられて、あたしの背中に回る腕。
撫でられていた腕は相変わらずの頭を包み込むようにして撫でられていて。
背中の腕に力が少しだけ入って、
もうこれ以上ないくらいに引っ付く。
……確かにちょっと暑いけれど、すぐに運転を開始してくれたクーラーからの冷風ですぐに暑さもほどよい温もりに変わる。
本当に、久しぶりにこんなにくっついたかも。
「……おやすみ」
「おやすみなさい」
包み込まれる安心感を感じながら、あたしは瞳を閉じた。