先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「だってバイトに行くのにここからの方が近いんだもん」
別に、いいじゃん。
せっかく出迎えてあげたのに、第一声がこれ。
「どいて、よ」
あたしは高橋を押しどけながらそのまま立ち上がって、キッチンへと入る。少し前に、用意していた朝食を軽く温め直して、テーブルへ。
「だからって……」
「いいじゃん。朝御飯も作ってもらえるし、あたしに出迎えて貰えるんだから」
ちゃんと夜勤あけで疲れて帰ってきて、
これから寝る事も考えて軽いメニューにしてあげたりもしてるんだから。
クーラーだって、暑い中いきなり涼しい所に帰ってきたら体を壊さないかなって思ってつけてないのに。
高橋を思ってあたしは暑い中過ごしていたのに。
そんな気遣いに気付いていないのか、
気付いてても言わないのか……。
料理の前に座る高橋。
「……良いのは、良いけど。ご両親が心配するんじゃ?」
親?気にしてるとこ、そこ?…と言うか。今さら、何言ってんの。
「デートして高橋ん家泊まったし?親公認じゃん」
「………」
「何か問題でも?」