先生との恋☆Second・Story☆完結☆
散々振り回した後だったしね。
「まぁ、病院に帰って来てたからすぐに対処出来て良かったよ。抜け出した先だと手遅れだったかもしれない」
……ダメだった時の事なんて考えたくないけど。
もしかしたら、そうなっていたのかもしれない。
「……先生、高橋ちゃんと手術出来てた?」
ちゃんとしてくれたと思うけど。
ちゃかすように清水先生に聞いてみれば、
「バッチリだったよ」
笑って答えてくれた。
「そっか」
「先生が教えたんだからちゃんと出来て貰わないと困るよ」
ね、と隣の高橋に肩を寄せる。
高橋、苦笑い。
高橋はずっと清水先生に教わって来たのか……。仲も良さそうだし。高橋も清水先生が上司で本当に良かったよね。
「ま、とにかく元気そうで安心したよ。今回は、大人しくしててね?」
抜け出す、事を言ってるって事はすぐに分かった。
だけど、簡単に約束は出来ない。
だから返事はせずに笑って誤魔化した。
付き合う前に逆戻りなら、困らせてもいいじゃん?なんて。
「……あ、そうだ。心ちゃんアルバイト始めたんだって?」
嬉しそうに目を細めた先生。
「高橋から聞いた?」
「嬉しそうに惚気けられたよ。……高橋先生は心配みたいだけど」