先生との恋☆Second・Story☆完結☆




「……で、楽しそうにどこ行くつもり?」


看護師さん、にっこり笑ってるけど目が若干、笑ってない。


どこに行くのか、警戒しているみたい。

「院内にいます」

未だにいちいち教えないといけないの?


簡単には言わないけど。


「高橋先生が気付いたら探すわよ?すぐに戻って来るの?」

……仕事中に探されたら困る。


ちゃんと仕事をしてもらいたいし。

だけど今は昼休みだし、大丈夫かな。

「探させたら良いんですよ。あたしは用が済んだらちゃんと戻ってきますから。じゃっ!」

笑って言って、看護師さんが次に何かを言いだす前に歩きだした。


院内にいるってちゃんと言ったし、高橋だって大体の見当はつくでしょ。

きっと。








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食堂は、やっぱり人が多かった。


夏休みだから、昼間からお見舞いに来てここで食事を取る人が多いのか。


制服を着た病院のスタッフよりも、一般人の方が多い。



何食べようかなー……。




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