先生との恋☆Second・Story☆完結☆





少し、机に伏せるようにして向こうに見つからないように隠れる。


何隠れてんだろ、あたし。


別に悪い事、していないのに。


少し、様子を伺お。


入ってきた高橋は、入口付近で足を止めて、キョロキョロと辺りを見渡してる。


……めちゃくちゃ顔動かしてるし。ここ、端っこだし下向いてたら分かんないだろうなぁー。


昼ご飯、食べないで探してるとか?

あたしを探す高橋をがっつり視界に入れて観察しながら、思う。


あたしも変わったなぁ……と。


これはあさみや椿からも言われるようになった事だけど。

“優しくなった”と。

心外じゃない?

あたしはずっと優しいっつーの。


でも……最近特に優しくなった気は、する。今もこうして高橋が昼食食べたかどうか気になってるし。


昔の、すこし前のあたしならそんな事構わずやりたい放題で。



高橋がどうだとか、そんな事全く気にしてなかったのに。



お母さんはお母さんで

「やっと女の子らしくなったねー。高橋先生のお陰ね」なんてニヤニヤ笑って気持ち悪いし。



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