先生との恋☆Second・Story☆完結☆
高橋も高橋で些細な事でニヤついて意味が分からないし。
……恥ずかしくなってくる。変わった……のかな?
そろそろ見つかってあげるか。
高橋の所まで歩いていくのが面倒で、携帯で高橋に電話しよう。
ポケットに手を突っ込んで、取り出そうとするけれど、携帯の感触が無い。
「あ……」
そうだ。必要無いと思って持ってきて無かった。
仕方ない。伏せ気味になっていた体を、これでもかって位起こして高橋の方を見る。
手を振った方が分かりやすいかもしれないけど、そこまでは恥ずかしくて出来ない。
さぁ早く見つけてよ。気付け。
だけど高橋は、あたしがいる所とは全く違う方向に視線を向けてる。
……どこ見てんのよ。
こっちだって。
段々と苛ついてくる。………。
もう、大人しく見つかるのを待ってるのが時間の無駄だとガッ、と椅子を引いて立ち上がった。
隣に座っていたおじさんに、いきなり立ち上がったからびっくりされた。
気にせず、そのまま高橋の所まで歩いていく。
近づいて行ってるのに、まだ気付かないし。
高橋の背後につく。