先生との恋☆Second・Story☆完結☆
第二章―陰り―
予測不可能
ドン、と遠慮無しに後ろから高橋にのしかかる。
高橋は、声と仕草で一瞬で誰なのか分かったらしくて
前の方に傾きながら嫌そうな表情になった。
そんなこと気にしていないみたいで、あたしをにっこり見つめられるからちょっと困る。
我慢しろ、と言われたあたしに対して
食べさせてあげれば良いじゃん、って味方してくれたんだけどね。
「どいて。重い」
高橋がぐっと体勢を戻しながら言う。
「食べさせてあげたら良いのにね。秋は無糖男だからさ」
「無糖……と言うよりクソ真面目って感じ?」
言ってることは間違って無いんだけど、お堅いって言うか。
いつまでたっても過保護。
「何岡本さんまで乗ってるんですか」
「つい、ね」
へら、と笑ってみたら今度はあたしが睨まれた。
全っ然怖くないけど。
「あれ、“岡本さん”になったんだ」
高橋から離れて、隣の椅子を乱雑に引きながら座る。
高橋はシカトして食べ進めるから、あたしが代わりに教えてあげる。
「なんかね、病院は病院なんだって」