先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「岡本さん、部屋に戻りましょうか」
聖くんを無視してにっこり笑って手を合わせた高橋。
あたしも頷いて立ち上がろうとする、と。
「心ちゃん」
「……何か?」
笑顔であたしを見上げる聖くんに首を傾げる。
「骨折とか、筋痛めたりとかしたら俺の所においで。優しくリハビリ協力するから」
「「………。」」
ガンッ!!!
トレーを持って立ち上がった高橋が、きっと聖くんの椅子の足を軽く蹴ったんだろう。
ここからは足元が見えないから分かんないけど。座ってる聖くんが少し動いた。
「何言ってんの。岡本さんは骨折しないし筋痛めたりしません」
「分かんないだろ?おてんばなんだからさ」
おてんばって。否定はしないけど小さい子みたいな言い方しないで欲しい。
「大丈夫。あたし、骨折とかした事無いから」
不思議な事に骨とかは丈夫なんだよね。