ギャルバン!!! ウチら最強JKバンド!!!
玄関もリビングも変わらない。





家出したアタシを一日だけだったけど受け入れてくれた暖かい家族。





少し怖いお父さんがいて、優しいお母さんがいる普通の家族。





「そう。シュウジに会いに行きたいのね」





「はい。ダメ、ですか?」





「そう言うわけではないけれど」





父親との下らないケンカで家出したアタシに帰るよう諭してくれたのはシュウジの両親だった。





「デビューできるって喜んでいた矢先にあんな事故に遭ってしまって、一時期は大学にも行かなかったのよ」





お母さんは電話台のメモとペンで住所を書き出した。





「音楽も大学も両立させるからって言うから東京に送り出したけど、私は今でもここから通えばいいのにって思ってる」





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