ギャルバン!!! ウチら最強JKバンド!!!
書き終えたメモを向かい合ったアタシの前に差し出す。





「入院していた時のあの子はほんとうに脱け殻だったわ。だからアナタに連絡を避けてたのね。アナタとはギターで繋がっていたから」





シュウジによく似た眼差しがアタシをじっと見ている。





「アナタに会うとシュウジが苦しむ気がするの。もうギターを弾けない事実を目の当たりにしてしまうから。それでも、アナタは行くの?」





アタシはシュウジを苦しめるだけなんだろうか?





アタシのエゴはずっとシュウジを苦しめ続けていたんだろうか?





「アタシは………シュウジに会って言いたいことがあるんです」





文句を言ってやりたかった。





アタシの中の気持ちを全部吐き出したかった。





< 259 / 300 >

この作品をシェア

pagetop