ギャルバン!!! ウチら最強JKバンド!!!
「シュウジ。今日だけでもいいから、このギター貸してくれない?」





ベッドにすわったままのシュウジがじっとアタシを見ている。





「やるよ。前のだってエルにやったつもりだったんだ」





「そうだったんだ………」





「そうだよ。貸してやるって言ったけどな。悪い。もう一回ギター出して」





少しずつだけど、前のシュウジみたいな強さを言葉から感じる。





「名残惜しい?」





アタシがギターを渡すとシュウジは床に転がっていたペンを拾って、ボディに文字を書いた。





『Lily』





「はい。これでよし。行ってこい」





照れたのを隠しながらギターを渡すシュウジがかわいく思える。





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