ギャルバン!!! ウチら最強JKバンド!!!
家に帰ると、やっぱり両親の説教が待っていた。
けれど今はそれほど苦でもない。
「勉強はします。でもカエデのやりたいことまで制限しないで下さい」
そう言うと両親は何も言えなくなっていた。
兄貴は言えなかったこと。
「ウチは兄貴の分まで勉強もバンドもがんばるよ」
少し涙の匂いがする兄貴の部屋で、取り出したベースにささやいた。
「だから、見守っててね。兄貴」
あの日、雨の中で見た背中を今も鮮やかに思い出す。
その足取りはまるで踊るようだったと。
けれど今はそれほど苦でもない。
「勉強はします。でもカエデのやりたいことまで制限しないで下さい」
そう言うと両親は何も言えなくなっていた。
兄貴は言えなかったこと。
「ウチは兄貴の分まで勉強もバンドもがんばるよ」
少し涙の匂いがする兄貴の部屋で、取り出したベースにささやいた。
「だから、見守っててね。兄貴」
あの日、雨の中で見た背中を今も鮮やかに思い出す。
その足取りはまるで踊るようだったと。