No.1女総長は男子高生


医者は全員の顔を見るとふっ…と笑った

『何が可笑しいんだよ』

ムカついて威嚇すると

「いやいや…梓は君たちのことがよっぽど大切なんだなと思ってね」


『「は?」』

何でこいつ葵のこと知ってんだ?

医者は察したのか「梓は私の姪だよ」と説明した

『何で俺達のことが大切だってわかんだよ…』

んなわけ…ねぇだろ…

「分かるさ」

『…』

「梓…右手を怪我したときなかった?」

『右手?』

そう俺が考えていると突然靖抖が「あ!」と大声をあげた

「何やねん!!!」

びびったと言わんばかりの大和が靖抖に怒鳴った


「あのさ…1ヶ月前に葵…じゃなかった梓が体育祭で右手怪我したのを思い出して」

「あぁ!そうだ!その日はシップ張ってたんだけど次の日には「臭いし治った」って言って着けなかったんだっけ」

 と靖抖が話したあと大輔が言った

「そうそう!俺と惺でシップか病院に行くかどっちかに知ろって言ったらキレられたし…」

翔の言葉の後に「ひでぇだろ?」と惺が付け足した
「…二人がしつこいだけ…」

貊渡はさりげなく刺々しい言い方をした

「う…」


「あはは。やっぱり梓は梓だな」

「確かに!」

と笑い始める鳳凰の奴ら



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