No.1女総長は男子高生



『じゃ…行くか…』


「…はい」


やけに元気のない声が聞こえてきた


『どうしたんだよ?皇紀』

「いや…その…別に…」

皇紀は急におどおどし始めた


「あぁ!分かった!皇紀怖いんだろ?」


突然大輔が入ってきた


『そうなのか?皇紀』


そう問い掛けるとコク…コク…と頭を上下に揺らした


当たり前だよな…族に会うんだから…


『皇紀。俺たちがついてるんだから大丈夫だ!安心しろ』


「そうそう。俺たちが…って俺も!?」


『当たり前だろ。』


「マジかよ…」


『もしかして大輔…びびってんの?』


この一言に大輔はピクッと反応した


「…な訳ねぇだろ!龍光でも何でもかかってこい!」

『あ…纏龍寺…』


「うわぁ!」


大輔は勢い余って転んだ

『ククッ…やっぱびびってんじゃん』


「う…うるせぇよ!びびってねぇよ!!!」


言い合っていると突然皇紀が吹き出した


「ぶっ…あはは!」


「あ!てめぇ皇紀!笑ってんじゃねぇよ!」


「すみません…ククッ…」


「あぁもう!葵お前のせいだからな!」


大輔は顔を真っ赤にしていた


『あぁはいはい。』


「何だよ!その気のねぇ返事は!!!」


『うっせぇなぁ。』


「な!?うるせぇだ…「てめぇら!いつまでやってんだよ!!!とっとと呼びに行け!!!」


教室を出たはずの先生が突然入ってきて雷を落とした


『やべ…行くぞ!!!大輔!皇紀!』


「「はいっ!!!!」」



そうして私たちは屋上に急いで向かった







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