No.1女総長は男子高生



今私達の目の前には《立ち入り禁止》の張り紙の着いた扉の前に来ていた
その扉を開ければ直ぐに屋上がある
だけどまだ扉は開かない何故かと言うと…


『皇紀…大丈夫だから…さっさと開けろよ!』


「は…はいっ!ビクッ…」


何故なら…
皇紀が扉のドアノブを掴んだまま開けないからなんだ


「なぁ…皇紀がこんなに怯えてるんだから引き返そうぜ」


大輔は大輔でずっとこの調子…
いい加減イライラが溜まってるんですけど…


更に10分後…―


ブチッ…
私の中の何かが切れた…

『あぁもういい加減にしろよっ!!!こんなんじゃ日が暮れるだろっ!!!』


「ご…ごめんなさい!」


「葵…言い過ぎないか?」

私は大輔を睨んだ

『大輔は黙ってろ。』


「ビクッ…」


そして皇紀に近づいた

ビクッ…
皇紀は相変わらずビクビクしていた

『皇紀…会ったばっかでなんだけど…俺が信用できないか?』


「え…」


皇紀は驚いて顔を上げた私は構わず話を続けた

『俺は…どんなことがあっても皇紀や大輔を守るつもりだ。俺は…二人を友達だと思ってる。』


「葵…」

「葵君…」


『だから信用してくんないか?』


少しの沈黙のあと口を開いたのは皇紀だった


「分かったよ。僕…葵君を信じる!」


皇紀は拳に力を込めた


『皇紀…』


するとそっと肩に手が乗った

「俺も信じるぜ!…っていうか最初っから信じてたし!」


『へ〜…最初っからねぇ…』


「な…何だよ!その目は!」


『べっつに〜』


「信じてないだろ!!!」


『多少は信じてるよ。』

そういうと大輔は素早くツッコンだ


「多少かよっ!」


「あはは!二人とも漫才師になれますよ!」


笑いながら皇紀は言った

『「嬉しくねぇよっ!!!」』


はもった…
もしかしたら私達ってお似合いコンビ…?      絶対やだ!!!




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