No.1女総長は男子高生
「お前…」
私は内心ドキドキしながら大和の言葉を待った
「オンナみたいやなぁ〜めっちゃ可愛ぇ〜!!!」
…は?
『はぁ〜!?』
「大和。葵めちゃくちゃびっくりしてるぞ」
「ほんまおもろいわぁ〜転校生!!!葵ちゃんって呼んでええか?」
『(怒…)』
腹立ってきた…
「うわぁ〜ごめんね!こいついつもこうだから…」
お!さすが副総長!
礼儀正しいじゃん!
『いや…別に…「それにしても本当に女みたいだな!!!」
前言撤回…
『…』
「葵…ごめん!でもこいつら良い奴だからさ!多目に見てやって!」
大輔は「頼む!」と両手を合わせて言ってきた
『分かったよ。まぁよろしく。』
「おぉ!めっちゃ良いやつやわぁ〜!葵ちゃん!」
『ちゃんは止めろ!ちゃんは!!!』
「じゃぁ…ちん?」
『てめぇ…』
「あはは!!!」
こいつら…大輔が言うだけあって良いやつだな… これならやっていけるかもな…
「そういえば何か用があったんじゃないのか?」
突然翔が切り出した
『あ゛!そうだった…』
「なんや忘れとったんか?」
『すっかり…』
「で?用事って何?」
『あのさ…纏龍寺って何処?』
「纏龍寺…あぁ!龍翡のことか!龍翡だったら…」
そういって翔はキョロキョロと探し始めた
「あ!いたいた!あそこのベンチで寝ているやつだよ」
翔は奥にあるベンチを指差した
『分かった。サンキュ!(ニコッ』
「あぁ…(ヤバいだろ…あの笑顔/////)」
翔だけでなくこの光景を見ていた龍翡以外が同じことを思っていた
そんなことに気づかない梓はベンチへ向かっていた