No.1女総長は男子高生
数十分後…―
『何で…』
「あ…葵?」
後ろから不安そうな大輔の声が聞こえてきた
『大輔…何でこいつ…起こしても起きないんだよ!!!』
「葵〜!諦めとき〜。こいつ一度寝たら起きひんねん!無理やり起こしたら機嫌悪なるでぇ〜」
『絶対起こす…』
そういって近くに落ちていた雑誌を手に取り丸めた
「葵…まさか…」
「葵!早まるな!」
「止めとき!葵!」
私が何をやろうとしているか分かった周りの奴らはヒヤヒヤしていた
『起きろっつんだよ!!!』
スパーン…―
「いってぇ…」
「(あいつ…やりやがった…)」
その光景を見ていた周りは顔を青く染めた
『あ…起きた。何だ起きんじゃん!』
「何だじゃねぇよ!!!何すんだてめぇ!!!」
起きた途端突っかかってきた
ムカッ…
『いくら起こしても起きねぇからだろ!!!』
「はぁ!?俺が何でてめぇみたいなチンチクリンに起こされなきゃなんねぇんだよ!」
ち…チンチクリン!?
『誰がチンチクリンなんだよ!この…寝坊助が!!!』
「ふざけんな!誰が寝坊助だ!!!」
そして纏龍寺は私の胸ぐらを掴んできた
『ろくに授業にも出ないでこんなとこで居眠りこいてて…挙げ句の果てには寝起きが悪いって…』
私は文句をいいながら纏龍寺の手を掴んで力を入れた
「…っ!?」
一瞬纏龍寺の顔が歪んだ
『そんな奴の何処が寝坊助じゃねぇんだよ!!!』
「…てめぇ…
バーンッ…―
私達が言い争っていると屋上の扉が突然開いた