No.1女総長は男子高生
「葵。随分でかくなったな。背は低いけど」
方針状態の私を無視して話続けていた
『ちょっと来て!!!』
私は急いで外に連れ出した
「どうしたんだよ…梓」
『何でいんだよ!?郁兄!!!』
この人は壹豈郁杜《いつきいくと》
兄ちゃんの同級生で親友らしい
本当の兄じゃないけど有無を言わさずに呼べと言われ小学校からずっと《郁兄》と呼んでいる
私の最も会いたくない理由…それは…
「梓…それが俺に対する言葉遣いか?」
『っていうかさっきの質問は!?』
「梓?俺の話は無視か?」
『郁兄だって無視してんじゃんか!?』
「俺はいいんだよ」
出たよ…
そう。これが最も会いたくない理由…
この人…郁兄はかなりの《俺様》小学校からずっと郁兄にこき使われ…そのたびに何度死にはぐったか…
『すみませんでした』
「やけに素直だな」
これ以上反発すると命がない…
そう察した私は素直に謝った
「まぁ…それにしても梓。本当に大きくなったな…最後に会ったのはいつだったっけ?」
『中2のはじめぐらい?』
「そっか…」
そういって郁兄は頭をポンポンッと撫でた
いつも意地悪を言ってきたりして正直苦手…だけど誰よりも私のことを考えてくれる…だから嫌いになることはない…余り会いたくないけど…