No.1女総長は男子高生



その後私達は勢いに任せて勝ち続けた

ちなみにバレーとサッカーが午前中で野球とバスケが午後という予定になっている


そしていよいよ決勝戦…

「葵お前すっげーな!!!ちびの癖にアタック決めるなんて」


『ちびちび言うな!翔』


バシッ…

「冗談だって!タオルで叩くなよ…」

隙あればちびちび言いやがって…
こっちはそのちびがコンプレックスなんだっつーの!!!


「葵頑張ってね!!!」


『惺分かったから離れろ…男同士抱き合うのは気持ち悪い…みんな変な目で見てるだろ』


「…みんな羨ましがってんのに…鈍感だなぁ…ボソッ」


『ん?何か言った?』


聞き取れなくてもう一度聞くと

「べっつにぃ〜」

…と返された
いつもはここでキレる私だけど今日は気分がいいからスルーした


『ん…そういえば龍翡はどうなった?』

ボーッとしている貊渡に聞いた


「あぁ…龍翡ならゆ…「優勝したに決まってんじゃん!!!」


とテンションMAXの大輔が貊渡の台詞を奪った

ズー…ン
重い空気が貊渡の周りに漂っていた


『へ…へぇおめでと!!!』

「おう!」

「てめぇ何にもしてねぇのに何でそんなに大口叩いてんだよ…」


優勝したのに何故か不機嫌な龍翡

「葵に一番に報告しようとしてたんだぜ…ボソッ」
…と大輔がこっそり教えてくれた


ドキン…

『は…』

何だ!?今のドキンは!!!


「てめぇら何コソコソしてんだよ…」


「やだなぁ〜そんなに妬くなよ」


「な!?だ…誰が妬くか!!!」


何なんだ…今のは…


この時から少しずつ感情が変化していることにまだ気付かなかった…―










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