貴公子と偽りの恋
短冊に託す想い−優子Side
私は篠原優子。17歳のごく普通の高校3年生。
今日は7月7日、つまり七夕の日。
今朝のワイドショーで、織姫と彦星は実は夫婦だったと聞いて驚いちゃった。
年に一回しか会えない可哀相な恋人同士とばかり思ってたから。
まあ、恋人でも夫婦でも、大勢に影響はないと思うけど。
七夕の日は、よほどの大雨でもない限り、近所の商店街で催される七夕祭へ、家族で行くのが我が家の恒例になっている。
でも今年は、お父さんの親戚に病気の人がいて、両親はその人のお見舞でいないため、私は紳一と二人で七夕祭に来ていた。
もしお母さんがいれば、私は間違いなくお揃いの浴衣を着せられたと思うけど、いないので、手を抜いて普段着で出掛けた。
今日は7月7日、つまり七夕の日。
今朝のワイドショーで、織姫と彦星は実は夫婦だったと聞いて驚いちゃった。
年に一回しか会えない可哀相な恋人同士とばかり思ってたから。
まあ、恋人でも夫婦でも、大勢に影響はないと思うけど。
七夕の日は、よほどの大雨でもない限り、近所の商店街で催される七夕祭へ、家族で行くのが我が家の恒例になっている。
でも今年は、お父さんの親戚に病気の人がいて、両親はその人のお見舞でいないため、私は紳一と二人で七夕祭に来ていた。
もしお母さんがいれば、私は間違いなくお揃いの浴衣を着せられたと思うけど、いないので、手を抜いて普段着で出掛けた。
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