年上の彼氏
しょ、将来って。
つまり・・・その・・・・そういう事だよね?
「・・・秋仁さん」
指輪から目が離せない。
「ん?」
「わ、私で・・・いいの?」
フッと優しく微笑んだ秋仁さんが、
「俺はこの先、一緒にいる相手に柊子以外は考えてない」
左手にはめられた指にキスを落とす。
「・・っ・・・ありがと。・・・大事にする」
そっと抱きしめてくれる。
「そんな高いもんじゃねーから、それ」
「ゆ、指輪だけじゃなくて・・・」
「ん?」
「秋仁さんのことも、大事にする」
背中に回る大きな腕に力がこもるのが分かる。
「・・・・・じゃあ、子供でもつくるか?」
「え!?」
「ん?」
「そ、それは、まだダメ~」
「アハハ・・・だよな」
何を言い出すんだ~。
「柊子愛してるよ」
「私も・・・愛してますっ」
この先も
きっと
ずっと・・・。
ー終わりー