年上の彼氏
それでも、毎週日曜日はデートしてくれて。
そんなときは付き合ってるんだって思う。
だけど、矢崎さんは知り合いが多くて・・・しかも女の人ばっかり・・・。
付き合う前に
「俺、女の知り合い沢山いるけど・・・平気?」
って聞かれて
「平気だよ。負けないもん!」
なんて言ってはみたものの・・・実際会って話をしているところを見たりすると・・・嫉妬がすごい。
自分の中にこんな感情があったんだって、思い知らされる。
それに・・・好きなのは私だけなんじゃないかって思う。
「はぁ・・・」
遥と一緒に帰るといつも愚痴をはいてしまう。
「何よ・・・ため息ばっかり・・・私といてもつまらないの?」
「違うよ・・・付き合うってもっと楽しいのかって思ってた・・・・」
「そりゃ、同じ学校とか、クラスとかなら楽しいでしょ?柊子の相手は社会人なんだから仕方ないよ・・・」
「そうだけど~・・・・なんか、私の方ばっかり好きなんだもん。会いたいって思うのも、一緒にいたいって思うのも」
「・・・どうかな?矢崎さんの気持ちをちゃんと聞かないと解らないよ?」
「うん・・・だけど、私が別れようって言ったら・・・わかったって簡単に言われそうなんだもん・・・」
「ま、そうかもね」
「ええ・・・」
ちょっとは反論してよ。
安心したいのに・・・。
「ええって何よ?柊子は矢崎さんの気持ちを信じてないって事?」
「ちがう・・・自信が無いの。矢崎さんて本当に女の人の知り合いが多くて・・・しかも美人ばっかり・・・彼女って紹介してくれるんだけど「趣味かわったわね」って会う人皆に言われてた・・・・私は矢崎さんのタイプじゃないって事じゃん・・・」
「・・・だから言ったでしょ~。あのタイプは綺麗で凄いからだの彼女がいるんだって・・・」
「・・・・うん。間違いではなかったけど」