年上の彼氏
どうしていいかわからない私。
・・・矢崎さんの唇が離れた。
「はぁ・・・はぁ・・矢崎さ・・」
息が切れて・・・涙目で矢崎さんの名前を呼ぶ。
「・・・ひゃっ」
矢崎さんの顔が耳元にきたかと思ったら
「柊子・・・俺のこと名前で呼んで・・・」
低い小さな声で言われて・・・体がビクリと反応する。
「え・・・」
キスでいっぱいっぱいな私は、どうしていいかわからなくて。
「名前で呼んで」
そんな私をわかっているのか、「名前呼んで」と言いながら首筋や耳にキスを落とす。
え、い、いえ・・・この状況で・・・名前を呼ぶなんて・・・出来ないよ〜。
「あ・・・」
「ん?」
私が何か言おうとしてるのが分かったのか、少しだけ私から体を離す。
私を見る顔が優しくて、すごく嬉しくなる。
な、名前。
緊張する。
「しゅ・・・」
「しゅ?」
「秋仁・・さん」
「・・・よくできました」
チュッっと軽くキスをして。
シートを元に戻す。
「フッ・・・2個目のクリスマスプレゼントだな」
「え?・・・キス?」
「プッ・・・違う。あ、でも、キス入れると3個か」
なんだか1人で納得してる矢崎さん。
私の心臓は今にも破裂しそうなほど、バクバクしていて。
も〜・・・緊張したぁ。
下を向くと、矢崎さんがくれたペンダントがキラキラしていて、とても幸せな気持ちになった。