年上の彼氏
クリスマスは矢崎さんのアパートで一緒に過ごすことになって。
だけど、なぜか・・・
「メリークリスマス!!」
「雷太うるせぇ」
ライ君も一緒・・・。
初めてのクリスマスなのに。
でも、クリスマスだけじゃなかった。
週末になると遊びに来るライ君。
自然と3人でいることが多くなって・・・・邪魔なんですけど〜。
と、思うようになった。
矢崎さんの誕生日もなぜか3人でお祝い。
私がケーキを用意して、ライ君がお酒を・・・そして私のことは9時までには送る矢崎さん。
ドライブを少ししてるとライ君から電話が掛かってきて・・・。
『どこで、何してんだ~?』
・・・姑かっ!?
突っ込みたくなる。
バレンタインデーもライ君の分まで用意して。
「俺の方が小さい」
と拗ねるライ君。
・・・当たり前ですけど?
このあたりから、諦めが入ってきて。
ホワイトデーは2人からお返しをもらえたけど、
「ライ君の方が大きいね・・・」
「ハハハ。俺の愛情だ」
いえ・・・いりませんけど・・・。
・・・・なんだろうこの関係は・・・。
矢崎さんは半分諦めてたようだけど。
ライ君のいない隙を狙ってキスしたりは出来るけど・・・それ以上のことは無かった。
私の誕生日にもライ君がついてきて・・・。
「柊子18歳おめでとう!!」
矢崎さんに最初に言って欲しかった。
ケーキにろうそくを立てたのもライ君で。
・・・矢崎さんと2人でライ君のテンションの高さに着いていけず・・・。
「あ、ありがと」
と、言うのが精一杯でした・・・。
その話を遥にしたら、大爆笑され・・・。
18歳の誕生日の思い出はライ君になった。
そして、高校最後の夏休みがやって来た。