年上の彼氏
テーブルに着くと、和食が用意されていた。
「今日は和食なんですね」
「ああ、雷太は洋食が好きだからあいつはいつもパンにするけど、俺はどちらかと言うと和食の方が好きだから」
そっか〜。
色々な秋仁さんが知ることが出来て嬉しい。
「家も和食の方が多いかも・・・お母さんに毎日作ってもらってるんですけど・・・」
甘えてるのかな。
「そう・・・たまに柊子も用意してあげたら?お母さん喜んでくれるんじゃない?」
「うん」
何気ない会話なんだけど・・・昨日のこと思い出すとドキドキする。
チラッと秋仁さんを見ると・・・普通にご飯食べてる。
ドキドキしてるのは私だけ?
ご飯を食べ終わると後片付け。
「私洗うよ」
「そう?じゃ、お願いするかな」
「うんっ」
ウキウキで食べ終わった食器をシンクに置いた。
「これも頼む」
「は〜い」
横から持ってきたお茶碗をうけとる。
・・・新婚さんてこんな感じなのかな・・・ムフッ。
少し妄想に入りつつ食器を洗っていると・・・
「きゃっ」
後ろから秋仁さんに抱きしめられた。
な、何事!?(本日2回目)
「あ、あの・・・」
「ん?・・・気にしないで洗って?」
いやいや・・・凄く気になりますけど・・・。
「・・・ひゃっ」
首筋にキスをされ、体がビクンと反応する。
ちょ・・・何?やだやだ。
手が泡だらけだから、体の向きをかえてみるけどあまり意味は無くて。
「しゅ、秋仁さん」
「ん?」
「あ、洗いにくいぃっ」
怒るかな?って思ったけど、この状態は回避したい。
「そうか・・・しょうがないな〜」
離してもらえるのかと思いきや・・・・腕が前に回って泡泡になってる私の手を掴む。