年上の彼氏


「一緒に洗ってあげるよ」

ええええっ。

秋仁さんの手も泡だらけになって・・・一緒に食器を洗う。

・・・凄くいやらしく見えるのは私だけ?

心臓はバクバク言っていて、顔も真っ赤になってる。


時折、手をきゅっと握られたり、頭にキスされたり・・・。

・・・なんでこんなに甘いの〜。

もう・・・限界・・・。

「しゅ、秋仁さ・・・・」

やめてもらおうと顔を横にむけると、チュッ。

・・・何事!?(・・・3回目)

キスされちゃって。

優しく笑う秋仁さんにメロメロ〜・・・違う違う、そうじゃなくて!!

もう〜やだぁ〜。

結局前を向いて洗うしかなくて、全部洗い終える頃にはぐったりしてた。



「終わった?」

私の頭に顎をつけた形で聞いてくる。

「う、うん」

頷くと、私の顎を持ち上げて唇を重ねる。

「・・んん?」

なんで?

なんでぇ??

深くなっていくキス。

ちょ・・・。

振りほどく事はできなくて、深くやさしいキスに合わせることが精一杯だった。




唇をそっと離すとニヤリと不適な笑みを浮かべてる。

・・・なに?

口を開こうと思ったとき

「ひゃっ」

体を持ち上げられた。

えっ?

「ごめん柊子。ダメだ」

はい?

言ってる意味が良くわかんない・・・。


あ、あれ?

もしかして寝室向かってる?


・・・・う、嘘。








< 79 / 130 >

この作品をシェア

pagetop