年上の彼氏
ベッドに横になると気が抜けてホッとした。
「頭を低くしたほうがいいから、少し枕をはずして寝てなさい」
「はい」
気持ち悪くて返事をするのが精一杯で、そのまま目を閉じる。
その様子を見ていた遥は先生に
「お願いします」
と挨拶をしてそっと保健室を出て行った。
後でお礼言わなくちゃ。
カーテンが引かれる音がしたところで私の記憶は無くなった。
「・・・はっ」
目を開けると白い天井が見えた。
あれ?・・・あ、保健室か。
体は大分楽になった。
横に置いてあった枕を引っ張って、頭をのせた。
今何時だろう・・・携帯を見ようと思ったけど・・・あ、教室の鞄の中だ。
キョロキョロしたけど時計は見つからなくて。
コンコン
ノックの音が聞こえたと思ったら
「先生、どうですか?」
遥の声が聞こえた。
「まだ寝てるかな?」
先生と遥がカーテンを少し開けて私の様子を見に来る。
「あ、起きてる。柊子大丈夫?」
遥が心配そうに声を掛けてくれて、カーテンの内側に入る。
先生も後から入ってきて声を掛けてくれた。
「どれどれ、うん、顔色も来た時より良くなってるし、大分楽になってるんじゃない?」
「あ、はい」
「でも、もう少し寝てなさいね」
「はい」
「ちょっと、職員室に行ってくるから時間がきたら戻ってね」
「はーい」
先生が保健室を出て行くと
「ねぇ・・・」
遥が真剣な顔をして私に話しかけてきた。
「ん?」