年上の彼氏


「ど、どうしよう・・・もし、もしそうだったら・・・」

泣くことしかできない私の前にしゃがんで、手を握る。

「ちょ・・・ちゃんと聞かせて」

心配そうに顔を覗き込む。

「だって・・・だって・・・」

どうしたらいいのか分からない。

分からないんだよ・・・。


「柊子!しっかりしなさい!」

突然の大きな声に体がビクッとなる。

そして、ゆっくりを姉ちゃんを見た。


「大切なことだから、ちゃんと答えて」

コクンと頷く。

お、落ち着かなくちゃ・・・。

「どのくらい遅れてるの?」

いつものお姉ちゃんだ・・・。

「い、一週間・・・」

「相手は・・秋仁?」

秋仁さんの名前を聞くと体がこわばる。

「・・・柊子」

「・・・うん」

「・・・・そう・・・」

それから少し考えてたお姉ちゃんは、私の座っている横に置いてあった携帯をとり、どこかにかけ始めた。

ま、まさか・・・。

「ちょ・・・何してるの!?・・・どこにかけてるの?ねぇ!!」

そして

「あ、秋仁?夏穂だけど」

電話をかけた相手は秋仁さんで。

やだっ。やだやだっ。

かけられたショックでまた涙が溢れて・・・泣きながらお姉ちゃんにしがみ付いた。

「やめて・・・・」

なんで?

なんで秋仁さんにかけちゃうの!?

言ってもいいのか分からなくて。

怖くて今にも押しつぶされそうなのに・・・。

秋仁さんに迷惑かけたくないのに・・・。

















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