年上の彼氏

お姉ちゃんと秋仁さんが何を話していたかは自分の嗚咽で分からなかったけど、電話を切ったお姉ちゃんは

「柊子、出かけるよ」

私の手を引っ張りベッドから下ろすと、ゆっくり玄関に向かった。

何がどうなってるのか。

これからどこに行くのか分からないまま、お姉ちゃんの車に乗せられた。


少しの時間車を走らせてくれていたおかげで、少しずつ落ち着いてきた。




どこをどう走ったのか・・・着いた所は・・・・・・お寺?

「柊子、降りて」

「あ、うん」

30分くらい車で走ってたから、気持ちは少し落ち着いていた。

こんなところに何の用があるんだろ・・・。


車を降りると

「こっち」

キョロキョロしている私を笑いながら見て手招きをする。

「あ、ごめん」

少し小走りでお姉ちゃんに着いていく。




「ここよ」

そう言ってお姉ちゃんが足を止めたところにあったのは・・・・。

「お地蔵様?」

ここっていったい・・・?

「そ、水子地蔵様よ」

み、水子?

お姉ちゃんは手あわせ、時間をかけて拝むとゆっくりと振り返る。

「お姉ちゃん?」

私には良く分からない場所で・・・・。




















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