年上の彼氏


2人でラーメンを食べて、満足。

「おいしかった。ご馳走様でした!」

車に乗って移動中。

「いえいえ、ラーメンでここまで喜んでもらえるとは・・・」

「え?」

「いや、もっと可愛いお店とかのほうが良かったのかな、と思ってね」

「ん~・・・別に矢崎さんとだったらどこでも・・・いいんです・・・けど・・・」

言ってて恥ずかしい。

矢崎さんを見ると、少し笑ってて。

いつも余裕だよなぁ・・・私はいっぱいいっぱいなのに。

・・・ずるい。


「何?」

運転してるのになぜ私が見ているのがわかるんだろう・・・不思議。

「いえ・・・いつも余裕があるなって・・」

「そう見える?」

「はい」

「そう・・・そんなことないけどな」

少し照れたように話をする矢崎さんは、やっぱりかっこよくて。

私だけがメロメロかぁ・・・。

・・・悔しいなぁ。


「あんまり見つめんなって」

「え?」

「緊張するから」

「き、緊張?矢崎さんが?」

「おう」

「なんで?」

「何でって・・」

チラッと私を見てから

「わかんねーの?」

と、笑って聞く。

「う、うん」

「じゃ、わかるまで教えない」

信号で止まったところでニヤリと笑って私をみた。

「え・・・・」

ちょ・・ダメだって。

その顔反則~!!






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