☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
「用がそれだけなら寝るぞ、お休み」


「あ、ああ。お休み、ごめんな……」


 廼斗にスゴまれた彼はすごすごと自分の席に戻ると、深い安堵のため息を吐いた。


 廼斗は運動が殊更出来るわけでもないし、授業中は大抵寝ているから勿論成績も芳しくない。


顔立ちこそ良く見れば端正と言えなくもないが、好みが分かれる所だろう。


加えていつもドンヨリと伏し目がちの瞳には生気の欠片もない。


 それなのに何故友人は彼『廼斗』に対し、腫れ物に触れるように接するのだろうか。


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