☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
「さあ聞かせて貰おうか、真島くん」


 廼斗は景色を縦に二分する、筋のように盛り上がった部分を手で抉じ開けると、一見内蔵のようにも見えるピンク色の世界にズブズブと入って行った。


「……案の定学校だ。やはり単純な奴だな」

 昼間覚えた思念波を辿り、廼斗がやって来たのは真島の夢の中だ。

「正門に回ってみるか」

 そこには光と楽し気に会話を弾ませる真島が居た。当然のように廼斗の姿は無い。

 ふと光の足元に目をやると、彼女が連れているミニブタが、なんと廼斗の顔をしているではないか。


「くっ、真島ああああっ」


 廼斗は拳を握り締めて唸った。


< 135 / 251 >

この作品をシェア

pagetop