☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
 2人は無差別殺人を未然に防ぎ、若い命が露と消えるのを阻んだ。


静香と椎菜は今、喩えようもない充実感で満たされている。


「先輩。正直言ってこんなこと、私意味が無いと思ってたんです……でも、解りました。人の為になるって、凄く気持ちイイっ!」


「そうでしょ? そうやって貴女の罪も洗い流されていくの」


「先輩の偽証罪もですね?」


 下から静香を見上げるようにして伺いを立てる椎菜に肘鉄を食らわして襟元を正す格好をする静香。


「なにそんな仰々しい罪名を付けてるのよ」


「ゲホっ……今、肘が急所に入りましたけどっ」


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