☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
「小さいのに、結構出る所は出てるぜ。お前らも中身がどんなだか見たいだろう!」


「待ってました!」「ヒューヒューッ」


「地獄のミニーの丸裸」


 小粒は痩鼠の姓と体格(ミニサイズ)から、不良たちにこう呼ばれて恐れられていた。


「……まあるはあだか」


「まある裸っ」


「丸裸っ!丸裸っ!」


 手拍子と共に丸裸コールが起き、いよいよ小粒が観念した時だった。


「ん?」


 小粒は顔に違和感を感じた。


『これは!』


 その違和感は『脂肪遊戯』のそれ。身体がドンドン肥満化していく時の物だった。


『そうか……太はわざと、鏡が有る場所まで移動するためにあんな……』


 諦め掛けて俯いていた小粒は顔を上げ、鋭い視線で井手を貫いた。


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