☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
「おやおや、最後の悪足掻(ワルアガ)きか?」


 そう言って腰を折り、顔を近付けた井手に「ぺっ」と小粒が唾を吐く。


「このやろう! 古賀先生もなんとか言ってやって下さ……い……」


 見てみると古賀は、柱の陰に隠れるようにして猿三兄弟に金を渡していた。


そして猿たちは手を上げて去る。


彼らは古賀に金で買われた傭兵だったのだ。


『なんだ、子分じゃなかったのか……でもまあいい。目的は果たせたんだから』


「ええっ?」


 小粒に振り向いた井手は、そこに信じられない光景を目にした。


「な、なんじゃこりゃああああ!」


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