☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
 すると美麗の周りをホタルのような光が舞い出した。


緑色に輝く光は段々とその数を増し、おびただしい量になって渦をなし、彼女の周りを回っている。


「良くなって! 治って!」


 彼女の言葉を合図に、光は一気に厳の身体に吸い込まれる。


彼はビクンと一瞬身体を波打たせると、にわかに輝き出した。


「えっ? 何? なんなの?」


 驚く彼女を尻目に、厳にこびり付いていた血は消え失せ。埃で汚れていた皮膚もキレイになり。顔にはすっかり血色が戻った。


「ぶ、毒島? なんだか解らないけどもう大丈夫よ、起きて」


「お嬢様! 俺は……私は一体……」


 厳のバリアーと美麗のヒーリングが発現した瞬間だった。


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