☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
 そう言ってチャラ男は、美麗の形の良い胸をまさぐり出した。


「ちょっとお、やめてよお。そんな軽い女じゃないのよ?」


 美麗がそう言って眉をしかめた瞬間だった。


「ヤメロ。お嬢様から離れろ」


 いつの間にかそこに立っていた厳が、チャラ男の手首をむんずと掴んで捻り上げた。


「いだだだだだ、なあにすんだこの不細工野郎がっ!」


 チャラ男は厳の手を振り払ってファイティングポーズを取った。


「怪我をしたくなければここから出て行け」


 厳の落ち着き払った低い声が響く。


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