☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
「じゃあ私が毒島に賭けるわ」


 美麗がバッグから財布を取り出してテーブルに投げる。


「20万は入ってるわ、足りるでしょ」


「よし。他に孝則に賭けるヤツは?」


「俺1万」


「あたし5千」


「よおし、18対20だが成立だな。ファイトマネーは勝者に20%寺銭は10%だ。両者とも、いいか?」


 チャラ男の孝則は、ステップを踏みながら口角を上げて頷く。


「俺は金など要らない。このいけすかない野郎を黙らせれば、それで充分だ」


 厳は低い声で唸るように呟いた。


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