十年先のLOVE・STORY
「君の力が、必要なんだ。」
すっと背中を向けていた、2人組の背の高い方が、ベースのきいた優しい声で言った。
私は、反射的に、その声の主の顔を見上げた。
彼は、微かに微笑を浮かべて、私の顔を覗き込んでいた。
その瞬間、私の心臓は、チクンとした。
長い足、ちょっと栗色がかった髪、茶色い瞳、そして、綺麗な指。
彼は高校2年生?
彼からは、大人の匂いがした。
矢が刺さったとか、そういう感じじゃない。
細い針が刺さった・・・。
そういう感じ。
でも、そんな細い針が、
私の強い決心を、揺るがした。
「ちょっと、考えさせてくれませんか・・・?」
私の言葉に、
「もちろん。君だって、高校に入ったら、これがしたいってこと、あると思うから・・・。」
彼は、そう言った。
すっと背中を向けていた、2人組の背の高い方が、ベースのきいた優しい声で言った。
私は、反射的に、その声の主の顔を見上げた。
彼は、微かに微笑を浮かべて、私の顔を覗き込んでいた。
その瞬間、私の心臓は、チクンとした。
長い足、ちょっと栗色がかった髪、茶色い瞳、そして、綺麗な指。
彼は高校2年生?
彼からは、大人の匂いがした。
矢が刺さったとか、そういう感じじゃない。
細い針が刺さった・・・。
そういう感じ。
でも、そんな細い針が、
私の強い決心を、揺るがした。
「ちょっと、考えさせてくれませんか・・・?」
私の言葉に、
「もちろん。君だって、高校に入ったら、これがしたいってこと、あると思うから・・・。」
彼は、そう言った。