Get Lort


ガチャ…


ドン!!

そこから出ようとドアを開けたとき同時に開けた誰かにぶつかってしまった。


「すみませ…ん!!?」


今日はほんとすごくいろいろあって頭がうまく回転しない日だ。

顔を上げると目の前に立っていたのはさっきのアイツだった。


「お前…」


私の顔を見るなり驚いた顔をした。


そのまま黙って通り過ぎようとしたとき、引き留められた。


「待て…


何があったんだ。」


「…。」


何があった??…

そんなの私が聞きたいよ。



無視して通り過ぎようしたのにそいつは離してくれなくて、


私の腕を掴んで歩き出した。


きっと離してくれないだろうし、離れてもまた捕まえられてしまうんだったら大人しくついていこうと思った。


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