Get Lort
1組について見つけるのに時間かからなかった。
「なにあの人だかりυ」
周りに女の子がたくさん集まってて見えない。
「行くよ!!」
麻衣は私を引っ張ってグイグイと人を押し退けて女の子の集団の中に入ってく。
麻衣はすごく積極的だから…言いだしたら止めらんないし;;
ついに中心部に到達。
怖くて顔あげらんないよ…
「あんたかぁ〜
私は麻衣。こっちは…」
「知ってる。」
ドキッ…
心臓の音が自然と早くなる。
この声…私は電話で聞く彼の声が大好きだった。
聞き違えるはずない…
「まあさ。」
ビクッ
彼は私の顎を上に引き上げた。
その瞬間私は彼の目を見た。
ダメだ…
引き込まれそうで、また新しい気持ちが芽生えてしまいそうで、胸が騒いでいる。
嫌だ…
ダメ…
自分から引き離しておきながら…
モテるわけがわかった。
みんなのハートを掴んで離さないこの瞳。
彼は間違いなく私が好きな…翼君。
私を優しくなでた指が今私の顔に触れている…
触れられた場所から、私の気持ちが伝わってしまいそうで、胸が張り裂けそうだった。
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