Get Lort


「くぉら(怒)」


ドキッ;;;


人が多すぎて逃げられなくてすぐにまた腕を掴まれた。


誰かぁー(泣)



そのとき、

グイッ


「まぁ…」


ドキッ…

聞きなれた声を聞いた途端、誰かに腕を引っ張られた。


それが誰の手なのかすぐ分かって、すぐにそいつの手をまた思い切り振りほどいてその手について行った。




なんで…なんでここに…


それはいつも見慣れた優しい後ろ姿じゃなくて、きちんとしゃんとした強い後ろ姿で…

思わず知らない人と間違えそうになった。




「翼君…」


大好きな人に手を引かれながら私は知らない人についていってるみたいで変な気分になった。



でもそれはやっぱり紛れもなく彼の手だった。

一年間見てきたんだからよくわかる…

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