愛ガ降る
クラスの子達がざわついた視線の先には、大概くんがいた。
大概くんはあたしが振り向くと笑い掛けた。
「あず、今ちょっといい?
ゆうちゃんあずの事少しだけかしてっ!」
「はいはい、どうぞ。
全く、仲良いじゃんっ!」
ユウちゃんは大概くんにそう言った後、あたしの肩を叩き小声で言った。
「…アズは大概にこんなにも愛されてるんだから、もっと自信をもちな。」
「じゃあ、あたしは今日行くとこあるから帰るね。アズまた明日ね。」
そう言うとユウちゃんはニコッと笑い教室を出て行った。