愛ガ降る



蒼白い光に包まれ、その空間はまさに海の中にいるような感覚であった。



長い時間の時が止まり、再び動き出した時には、あたしは大概くんの腕の中に包まれていた。



「…大好きだよ。」



耳元で大概くんがつぶやいた。



蒼いドームの中いっぱいに大概くんの愛情が降り注ぎ、あたしは二度とないかと思うくらいの一生分の幸せを感じていた。



あたしが再び立ち上がるには、その一言だけで十分であった。



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