愛ガ降る



「待ってっ!!」



あたしは思わずみんなを呼び止めた。



「…写真っ、大概くんとの思い出の写真がほしいっ!!」



あたしは急いでバックの中からカメラを取り出した。



「そうだな。」



お父さんはそう言って、あたしが手にしていたカメラを取った。



あたしが少し遠慮がちに大概くんの横に立つと、2人の間に出来た少しの隙間を埋めるように、大概くんはあたしに体を近づけた。



「…今日は一生忘れられない思い出になった。」



カメラ目線のまま、大概くんは小声であたしにそう言った。



あたしも一生忘れない…、最高の思い出がまた一つ増えた。


明日からは、しばらく離ればなれの生活になってしまうけど、今日の日を思い出しながら頑張れる前向きな気持ちに変わっていった。



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